浅草のんびり街歩き

浅草の思い出をみつける

待乳山聖天

浅草寺から少し離れたところにあります。浅草駅から徒歩10分ぐらい。小さな丘になっており、階段を上っていきます。待乳山というのは、この丘の名前だそうです。大根がお供え物として有名で、境内で買ってお供えすることができます。売られているのは、かなり立派な大根です。

本殿の中に靴を脱いで入って、お参りすることができます。霊験あらたかということで知られており、それよりも、誰でもお入りというような気軽さ、庶民的な温かさをなぜか感じます。

大根と巾着の意匠があちこちにあります。1月7日に煮た大根を振る舞われる大きな大根祭りがあります。運が良ければ、前日までに奉納された大根を切りわけたものを配布していることがあります。私は一度いただいたことがあります。

この聖天様は、本殿を時計回りにお祈りしながら、ぐるっと一周すると良いようです。熱心な信者がよくお祈りしながら回っているので、この方達にご相伴して回ると良いでしょう。一周する道道にお祈りのポイントがあり、ちゃんと意味があるようです。

無料のケーブルカーのようなものがあります。四人乗りぐらいだったかしら。駐車場から乗り降りするのですが、これに乗るのも楽しいです。

 

http://www.matsuchiyama.jp/

入山煎餅

f:id:hanahikar96:20190114124034j:plain

昔、母とよく通った浅草の入山というお煎餅屋さんが、2019年1月20日をもって閉店するそうです。もう予約販売分を焼いているだけで、予約の受付は終了。今から新しく買うことはできません。

最後に、このお煎餅を食べたのは昨年でした。浅草に行けば、大概、買います。1枚130円。堅いのが信条のお煎餅。手焼きで醤油につけただけ。煎餅の成形の加減で、焼いたときに空気が入って膨らむ焦げ目のところが、美味しくて大好きでした。

きっと閉店には、いろいろ事情があるのでしょうけど、時代の流れで、堅いものが好まれなくなったのもあるのかもしれません。また、醤油だけの単純な味も、流行らなくなっているのかもしれません。

入山のお煎餅を食べると、他のせんべいがスカスカなような気がして、物足りなくなります。以前、お世話になった、ある高齢の女性に、このお煎餅を差し上げたところ、その方は食べた感想を、上等なお煎餅ですねと話してくれました。お煎餅の質がわかる方でした。
このお煎餅屋さん、入山の前で、写真撮影をしていたら、足を止める人は、私もよいお年頃ですが、年配の方が多かったです。このお店の利用者層がそうだったんだろうなぁと思います。